「近畿地方のある場所について」鑑賞しました!

鑑賞した映画の感想
(ネタバレの可能性がありますので、鑑賞前の方は充分ご注意ください)
 あるオカルト雑誌の編集者が追いかけていた数々の謎(中学生の集団ヒステリー、不気味なイラスト、悲しげな昔話、子供たちの不思議な遊びなど)を残して失踪。後輩の編集者小沢と出自がよく分からない女性編集者千紘が協力して謎を解明するために調査をしていくうちに、ある近畿地方の山にそのカギがあることが分かります。しかし、その謎が解明した瞬間、悲劇的な結末が待ち受けていた… そんな感じのストーリーです。
 ばらばらに見える数々の謎が解き明かされていくのですが、あまりその連関性がはっきりと分かる形で示されていないような気がしました。わざとあいまいにすることで不気味さを増そうとしているのか、時間の都合で細かい部分をカットしたためよく分からなくなったのか、少々残念に思います。
 最終的には地球外生命体の仕業という形で終わらせており、ラストシーンで千紘が乳児を抱えてほほ笑むのですが、彼女の目が次第に吊り上がりながら離れていき乳児から無数の触手が延びてくるのは好みが分かれるところかと。
 思うにこの作品は、母親と息子の間の濃密かつ不気味な愛の物語ではないか、そんな風に感じました。舞台はどこなのか、エンドロールで見ようと思い最後まで注視しましたが「ロケ協力地」は出てきませんでした。地元の方々しか分からないようにしてあるんですね。

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